「スピードラーニング」(1)
さて、前ページで私なりの英語(に限らず外国語)学習の大雑把なメカニズムを説明しました。それをふまえた上で教材を試用してみました。まず、一つ目です。
- 文字通り「聞き流すだけで」がキーのマーケティング上のうたい文句になっている「スピードラーニング」です。事実、いろいろ用意してあるキャッチコピーの殆どに「聞き流すだけで」という文言が出てきます。こんな風に:
発売12年、60万人に選ばれた自信
「聞き流す」だけの英語教材『スピードラーニング』
- 発売12年・累計60万人の実績。というと、年間平均五万人。これはこの手の教材ではかなり多い販売量だと思います。この会社は他にも5〜6種類、語学関連商品を開発・販売していますが、このスピードラーニングが主力商品のようです。
- さて、上のリンクからサイトに入れば詳しい説明がありますので興味のある人はそこも読んでいただくとして、ここでは簡単に概要をまとめると同時にサイトに書いてないこともカバーします。
- 毎月CDとテキストを送ってくる通信教育。テキストを見ずに聞くためにテキストは一ヶ月遅れて届く。
- コースは5種類。初級・中級・上級・若者・ジュニア
- 各々のコースは16ヶ月の長さ
- 毎月の料金は月払いで約4600円/月。一括もしくは2回払いで約3800円/月。料金はどのコースでも一緒。月単位で解約可。
- 教材の構成を見てみましょう。上のコースの中から上級コースの1回目・2回目を取り寄せてレビューしてみました。教材は毎月、CD一枚とシステム手帳サイズのテキストが一冊。それ以外にも会員誌などが添付してきます。
- 上級コースは16ヶ月で二つのストーリー(8ヶ月毎)が展開するようになっています。ただ、これは中級・初級と下のレベルほどストーリーが短くいろいろなトピックが出てくるようです。
- CD内の構成は、比較的音量をおさえたクラシックが流れる中、英文・日本文訳がフレーズ、あるいは文章単位で交互に流れていきます。ずーっとこの繰り返しでストーリが進んでいくわけです。
- さて、これを次のようなことを心がけて聞き流しなさい、というのが発売もとのインストラクションです。
- 聞き取ろうとせず、リラックスして無意識の領域で聞きながすようにする。無理して聞き取ろうとしない。
- 最初は短い時間(5分)から始めて無理せず時間を延ばしていく
- 文法や活字にこだわらずに音だけできく。要はテキストを見ないで、ということ
- さ〜て、では私が実際に使ってみました。